ある日の出来事

仕事柄、地方出張も多い。
もちろんいろいろなホテルを使わせていただいております。
そんなある日の出来事です。

うっかり、いつもの出張バックを春向きに変えました。それが運のつき。
スーツケースのカギを移し替えることを忘れました。

ホテルにチェックインして、「いけない!!」
すでに夜11時半を回っていました。

フロントへ電話。

「カギですか? 何ともならないかもしれません。管理の者と一緒にお部屋に伺います」

現代風のスーツケースは昔の南京錠とは違い、厄介な代物です。

「切ってくださって結構です」
「よろしいですか」 
「ハイ」

大きなカッターで切っていただき、無事、スーツケースは開きました。

翌朝、チェックアウトのためフロントへ。
昨夜の方がいらっしゃいました。

「昨夜は遅くにお世話になりました。ありがとうございました。とても助かりました。
来月もうかがいますのでよろしくお願いいたします。」

「お待ちしております。ぜひ、次回はカギをお忘れになりませんように」

フロントの方は親切心だったのでしょうが、
内心、「わかっているわよ」なんだか良い気分になれませんでした。

ひと言の発し方。

相手の取り方で随分変わってきます。
発言者と受け手の感情の違い、面白いですね。

私たちも十分気をつける必要がありますね。