雨量の計算

大型台風26号は椿の島、大島に大きな被害を残して去っていきました。
24時間の降水量は800ミリを超えたと報じられていました。
「どうやって計測するのだろう?」「ビーカーに貯めるのかな?」と、原始的な思いを巡らせるのは私だけでしょうか。

たまたま、台風26号の時、ある県の研修を担当しておりました。
なんとラッキーなことに今回のクラス担当の方が気象予報士の資格をお持ちで、朝のHRの時に雨量の計算方法をお話ししてくださいました。

そのお話によりますと、ししおどし(日本庭園によくみかける、竹に水がたまり、ある程度たまると音が倒れて音が鳴る)のような形のものでステンレス製のものが、0.5ミリ毎に水がたまって左右に倒れる。

その倒れる回数を計測して、1時間の雨量を
導き出すとのこと。

こんな繊細な計測をしているのかと、感激。

気象庁の雨量観測はすべてこのタイプで、
道路・鉄道等にあるものもほぼ間違いなくこのタイプで計測されているのだそうです。

それ以外のデータはすべて数値予報と
レーダーの合成で予測・解析しているのだそうです。

「市区町村単位の天気予報は実際には数値予報とレーダー解析を元に出しているので、直接の観測によるものではないとしても、予報精度がだいぶ高くなってきました。
雨量の細かい予測はまだ難しいですが、天気・気温の傾向は2、3日先程度ならほぼ当たるようになっていると思います。」(武田さん談)

得をした気分で東京に戻りました。

浅川 洋子