「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」

2014-09-09
社長のコラム

みなさん、突然“全盲”になったとしたら、どんな気持ちになるでしょう。
先日、私は突然“全盲”になった貴重な疑似体験をして参りました。
それが「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」です。
もともと、ドイツで生まれた疑似体験ワークショップです。

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ダイアログ・イン・ザ・ダーク(Dialog in the Dark)とは、日常生活のさまざまな事柄を暗闇の空間で、聴覚や触覚など、視覚以外の感覚を使って体験するエンターテインメント形式のワークショップです。

その体験ルーム、“漆黒の闇”を杖一本で歩いて行く体験は大変「不安」で「怖い」ものでした。参加者も「不安」「怖い」「どうなるの?」そんな言葉が沢山飛び交っていました。もちろん私も不安でとても怖かったです。

足元は杖で確認。空間は自分の手で確認。聴覚と嗅覚を研ぎ澄まし、小さな音でも、聞き逃さない。木々の葉擦れの音、空気の流れを感じ取り、方向を定めていく。
3本の丸太の橋を川に落ちないように慎重に渡る。靴を脱いでお座敷に上がる。
そして他の方の靴と間違えないように自分の靴を履いて帰る。途中の喫茶店でお茶をいただく。お釣りもちゃんといただき、茶菓のサービスを受ける。

日々、何の不自由も感じないでスムーズにできることが、一人ではまったくできない。
目のご不自由な方々はすごい!!歩くことも素早くできる。道も間違えない。
電車にも一人で乗り、目的地にちゃんと到着する。

障害物を乗り越え、見知らぬ人の肩や手を借り、目や足になってもらい、目的地にたどり着く。そんな初の体験でした。

暗闇の中では、性別、年齢、容姿、思想、人種、障害、国籍、社会的地位、肩書きなどが、全て“意味”を失います。
健常者の私たちは何と“傲慢”なんだろう。なんと“無意識”なんだろう。と・・・。

“光があることの幸せ”をしみじみと感じ、「協力」「助け合うことの大切さ」「コミュニケーションの大切さ」を感じ取った90分の体験でした。

アビット株式会社 浅川 洋子

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