チンドン屋さん

3月半ばの晴れた日の午後、仕事で東京の下町のある駅を降りた時にチャルメラの音色が聞こえてきました。

何かな?と思って音の方に向うと、懐かしいチンドン屋さん一行がいました。

メンバーは4人、よく見るとみんな20代と思われる若者達でした。

私以外にも懐かしがって数名の通行人が足を止めていました。
「写真を撮っていいですか?」と尋ねると
「どうぞどうぞ」といって笑顔を向けてくれました。

私のイメージでは、チンドン屋さんというとパチンコ屋さんの宣伝が思い浮かびますが、
彼らは韓国コスメのお店から頼まれたようです。
「かたつむりクリーム」や「毒蛇クリーム」の試供品を配っていました。

チンドン屋さんは江戸末期頃からの歴史があるそうです。
1950年にはチンドン屋人口は全国で2500人いたという記録がありますが、
1960年頃から衰退を見せ数百人程度にまで減り、2001年には更に減り150人程になったようです。
今ではもっと少ないかもしれません。

存在そのものが珍しくなったため自治体主催のお祭り会場に呼ばれることもあるとのことです。
彼ら4人はブラスバンド部の延長のような、和装パフォーマーといってもよいかっこの良さ、可愛らしさでした。

(k.k)