複雑な人間関係を知る

複雑な人間関係を知る

職場で関わりを持つ人は、学生時代のように自分のネットワーク内の人ではなく、会社の辞令によって、そこに集まってきている人たちです。つまり、職場での人間関係は自分で選ぶことは出来ません。職務を遂行する上では、各々の立場や複雑な人間関係を把握し、円滑なコミュニケーションを取ることが重要であることを知っておきましょう。

年齢差だけでない「職位」の違い

いままで多くの時間を過ごしてきた学校。そこで接する人と言えば、先生を除いてはほとんどの人が自分と年齢差のない人たちです。部活の“先輩”“後輩”の差はあっても、基本的には同世代。人間関係と言っても、通常ではそれほど複雑なものではないでしょう。では、会社というところはどうでしょうか。移動や転勤の希望を出せたとしても、大部分の人は会社の辞令によって配属先が決まります。行き先も周りの環境も自分で選ぶことはできない場合がほとんどです。

職場には、新入社員や2年目、3年目の若い人から50歳を超える上司まで、幅広い年齢層の人たちがいます。自分よりもキャリアの多い年下の先輩もいるかもしれません。また、会社という組織の中では、会長・社長・取締役・部長・課長・係長・一般社員(職員)のように年齢だけでなく、「職位」というものの違いがあることをも押さえておきましょう。

目標達成に必要な円滑な人間関係の重要性

このように、会社ではさまざまな職位、年齢の人が働いており、それぞれの職務を遂行することで、「会社の発展のため、目標を達成する」という目的のもと、組織されています。各々の立場と役割が違う中では、当然、人間関係も複雑になってきます。

ひとつの仕事進めていく上で、職場のコミュニケーションはとても重要です。ですから、いろいろな人がいるということを十分に把握した上で、自分の周囲の人たちと円滑なコミュニケーションが図れるよう、気配りが求められます。

学生時代は集団の中であっても、多少の個人的な行動なら、ある程度は許されてきたかもしれません。でも、職場という組織の中では、私的な行動、自分勝手な振る舞いは決して許されません。組織の目標達成のために、自ら集団行動を上手く取るように心掛けましょう。